子どもと美術館を楽しむ8個のコツ☆ 美術の世界を120%楽しむために

子どもと美術作品を鑑賞する様子

子どもと美術館を楽しむための工夫。ほんのちょっとのコツを知るだけで、子どもも大人も美術館でのストレスが大幅軽減。ゆったりとした気持ちで美術鑑賞できます。親子の温かいアート時間が素敵な思い出になりますように☆

①普段から美術館の空気に慣れておく

子どもと美術館へ

美術館が初めての子どもの場合、美術館が何をする場所なのかイメージできていない場合もあります。なので、美術館に隣接する公園で遊んだり、併設するカフェで食事をしたり。美術館に親しみをもってもらえるように、子どもの日常に美術館を登場させよう!

地域の子どもの作品展示、ショッピングモールの展示など、参加無料の展示で慣れるのもひとつ。作品を見て感想を話し合う流れを体験しておけば、美術館での過ごし方も想像しやすいです。美術館ではワークショップなどのイベントが開催されていることがあるので、その機会を生かして美術館との距離を縮めるのも楽しいですよ♪

②絵本や動画で予習♪ 好奇心のタネをまこう

絵本でアートに触れる

行きたい美術館が決まったら、展示されるテーマについて情報収集しましょう。事前に少しでも情報に触れていると、子どもの関心度合いが全然違う! 最近はWebサイトやSNSで情報発信している美術館が多いので、できる範囲で予習しておくと子どもも大人も心の準備ができます。

展示に関連した絵本や書籍を読むのも効果大です。本で見た作品を美術館で発見したときの喜びは格別です。好奇心&ワクワクする気持ちを育てるイメージで取り組んでみてくださいね。

③体験型展示のある美術館で飽き知らず

じーっと作品を見るだけだと、飽きてしまう子どもがいます。触る、聴くなど、いろんなアクションでアートを楽しめる企画だと、子どもも楽しく過ごせます。体験型展示がなくても、ノートと鉛筆があればメモ取りながら作品を楽しむことができます。

飽きるかどうかは、子どもの関心度の高さによるので予測するのは難しい……。だからこそ、美術館では予習大人の声かけがポイントになりそうです。

④美術鑑賞の前にマナーやルールを確認しておく

美術館の様子

美術館はお客様に展示を楽しんでもらうだけでなく、預かった作品を守るためにもお仕事されています。なので、作品に触ったり、展示室で飲食したりするとスタッフさんから注意されます。大人も子どもも関係なく注意されるので、子どもにもちゃんとマナーを伝えることが大切です。

走り回らない、静かにするなどの約束が守れるか。そのほか、美術館や展示のルールを共有しておくのが大切です。ほかのお客様にも迷惑にならないように。小さな子どもでも美術館に行くのはOKですが、年齢よりもマナーを守れるかが判断基準になると思います。

⑤余裕のあるスケジュールで美術鑑賞する

美術館に到着して、すぐに展示室に向かうのではなく、ロビーの椅子で休憩を挟むだけで子どもの体力は復活します。ここで急ぐと、息つく暇もなくなり疲労が溜まって不機嫌になることも。

水分補給したりお手洗いを済ませたりする時間も大切。時間に追われての美術鑑賞は落ち着きません。余裕のあるスケジュールを組もう!

⑥順路に縛られすぎない。無理せず展示室から退出

美術館の展示室の様子

美術館によっては、順路を守るべき場もあります。でも、柔軟に対応できそうな美術館なら、子どもの関心に合わせて移動すると子どもの満足度UP。大人としてはゆっくり美術鑑賞したいところですが、子どもの興味や好奇心を大切にしたいときは、順路に縛られなくて大丈夫。

子どもが疲れてしまい興味がなくなったときは、無理して美術鑑賞を継続せずに退出するのも選択肢の一つです。無理矢理では子どものモチベーションは低下するばかり。。再入場が可能な美術館もあるので、美術館のスタッフさんに相談してみましょう。

⑦ミュージアムショップで多彩なアートグッズをCHECK

ミュージアムショップでお買い物

美術館のミュージアムショップは、個性的な品ぞろえで見ごたえアリ。名画とキャラクターがコラボしたり、名画を解説した絵本が販売されていたり。展示内容に合わせてセレクトされた商品が並ぶので、見ているだけでも楽しい! ポストカードを集めてファイリングすれば、オリジナルの画集が完成しますし、缶パッチをコレクションしてリュックに入れると押し活の「痛バッグ」みたいで楽しいですよ。

⑧親子で美術品の感想をシェアする

カフェでアートを語る

相手の話を聞くことで、新しい発見があります。アートな世界の余韻に浸るのは、美術鑑賞を堪能できる貴重な時間です。美術鑑賞後のすぐに出る気持ちは鮮度も高いのが◎。たとえ、意見が違っても、認め合えるような声かけができたら良さそうです。

カフェが併設されている美術館も多いので、ぜひカフェを利用してみてください。集中して美術鑑賞したあとの疲労回復にもおすすめ。最初から最後までアートを満喫してほしいと思います。子どもは、感想を上手く言葉にできないこともありますが、表情だけでもお互いの気持ちが分かることがあります。深く理解できなかったとしても、楽しかったら大成功ではないでしょうか?

難しく考えず美術の世界を楽しむことを目指そう!

子どもと美術館へ

せっかく美術館に行くなら、「学び」を得たいと思っていませんか? 大人は知育や教育と結びつけがちですが、美術作品を純粋に楽しむことが大切です。イメージしていた展示と違ったなど、期待を裏切られることもあるかもしれませんが、それすらも楽しめたら面白い。興味がないことでも、自分なりの視点で面白いところを探すのも良い経験です。

今回、「美術の世界を120%楽しむために」とタイトルをつけましたが、たとえ上手くいかなくても大丈夫。親子時間はかけがえのないものです。また美術館に行きたいなという気持ちが芽生えたらうれしいです。

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